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Feature特集・コラム

ロードバイクスタジオコラム

2016/09/05

第2回ロードバイクは何故速く走れるのか? 前編

前回は一般自転車と違って、ロードバイクは無駄を排除した自転車であると書きましたが、もちろん無駄を省いたら速く走れるようになるわけではありません。今回からはもうちょっと掘り下げて、ロードバイクの速く走るために工夫されている部分に目を向けてみましょう。

ギア

スピードを出せる一番のポイントはギアにあります。同じ回転数でクランクを回した場合の自転車の速さは前後のギア比で決まります。

例えば、前ギアが50T(=歯が50個)、後ろのギアが20Tとすれば、前ギアを1回転させると後ろギア=ホイールが2.5回転する事になります。

それよりも前ギアを大きくするとクランクを1回転させた時のホイールの回転数は大きくなり、後ろのギアを大きくするとホイールの回転数は小さくなります。このホイールの回転数は前後のギア比によって進む距離が決まってきます。

スタンダードなロードバイクでは前のギアが53T、後ろのギアが11Tというのが最速の組み合わせで、クランクを1回転させるとホイールは4.82回転します(ギア比:4.82)。それで90rpmでクランクを回した場合、自転車の速度は約55㎞/hにもなります(ホイールは700c、タイヤは23Cの場合)。

一方、一般の自転車では前32T×後14T程度(ギア比:2.29)なので、同じ90rpmで回しても30㎞/h程度にしかなりません。そのため、最高速度で比較するとロードバイクの方が二倍ほど速いということになります。

ただ、それだけのスピードが出るギアというのは重たいので、ずっとそれを使うとあっという間に疲れてしまいます。そのため、漕ぎ出しなどスピードが出てない時にはもっと軽いギアを選ぶ必要があります。ロードバイクでは一番軽いギアの組み合わせで前39T×後32T(ギア比:1.22)というのがあり、その場合は13㎞/h(90rpm)程度にしかなりません。

走りながらギア比を変えることが出来るのが変速機です。これは現在のロードバイクにとって、最大の発明の一つだと思います!

変速機は前ギアと後ギアにそれぞれ一つずつ付いています。

変速機が無かった時代には、後輪の左右に異なる大きさのギアを取り付けて、変速したい時には自転車を降りて後輪を外して左右を入れ替える…なんてことをしなくてはなりませんでした。

それが、今となっては前2枚×後11枚の22段階のギアを、ハンドルを持ち変えることもなく、手元で瞬時に変えることが出来ます。そのため、平地を重たいギアで漕いでいた時からの登り……なんて時にはパパッと変速して軽いギアにすればそのままの勢いで楽に登れます。このように、道や状況に応じて細かく変速すれば、身体への負担を一定にして、より長距離を走っても疲れにくくすることが出来ます。

我々はなんと便利な時代に生まれたのか…。変速機は人類の英知の結晶であると言わざるを得ません!

タイヤ​

ロードバイクを持っている人なら、人に「あぁ、あのタイヤ細い自転車!?」って言われたことがあると思います。そのくらい、タイヤが細いことはロードバイクの特徴だと認識されているみたいです。

ちなみに、一般的な自転車のタイヤの横幅は32㎜くらいあるのですが、ロードバイクでは23~25㎜が主流となっています。これがどれくらい違うかというと…

こんな感じ。見た目にも、だいぶ違うのがわかると思います。

細いタイヤにすることで軽量化が期待できますので、ゼロスタート時の漕ぎ出しがだいぶ楽になります。じゃあ、ロードバイクではもっと細いタイヤにしたらいいじゃないか!と思われる方もいらっしゃるかと思います。

ただ、最近は重量以外の要素がクローズアップされていて、同じ空気圧であれば太いタイヤの方が転がり抵抗が小さいということが言われていたりして、プロのロードレーサーが23Cよりも25Cのタイヤの方を選択するという例も多いようです。

伝統的に、細いタイヤがロードバイクでは使われてきましたが、もしかしたら今後はそのような常識は変わっていくかもしれません。

 

続いてはハンドル! …なのですが、これは長くなりそうなのでまた次回にしたいと思います。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

次回もお楽しみに!

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