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「世界に1台だけの自転車をお客様にお届けする」というのは、自転車販売に携わる人なら、誰もが一度は考える「夢」のようなものです。しかし、それは決して簡単ではありません。受注のたびにパーツの色を塗り分けていては、価格はすぐに高騰してしまうからです。そのため、既存のカスタム自転車商品は、高価格帯で販売されていたり、前カゴなどの一部のパーツを選べる程度にとどまっているのが実情でした。
そんな中、株式会社大和では、お客様の個性に合わせてカラーバリエーションを1000通り以上の組み合わせから選べる『カスタムバイク』を発売。「世界に1台だけの自転車を販売する」という「夢」を、どのようにして実現したのかをご紹介します。

01 企画開発

「選べる楽しさ」をコンセプトに、多彩なカラーバリエーションを設定。

私たちが発売した『カスタムバイク』では、フレームをはじめ、ハンドル、サドル、タイヤ、リム、ブレーキ、チェーン、ペダルなど、17のパーツを選択可能に。1000通り以上の組み合わせとなるカラーバリエーションを、クロスバイクでありながらリーズナブルな価格で実現することができました。
なぜ実現できたのか?きっかけとなったのは、小ロットにもきめ細やかに対応できる製造パートナーとの出会いです。これによって、在庫リスクや販売価格を抑えながら、多彩なカラーのパーツをコンスタントに調達することが可能となりました。その他、チェーン店の規模拡大に伴う販売体制の整備、ノウハウの蓄積など、カスタムバイク開発に向けたさまざまな条件が期せずして整っていたのです。

まず企画設計において、コンセプトとなったのが「選べる楽しさ」です。ベースとなるパーツのデザインやカラーバリエーションについては、各店舗から蓄積されたマーケティングデータをもとに構成しました。ターゲットとして想定していた10代後半~20代のお客様に対して売れ行きの良いスポーツバイクのカラーを集計。男性・女性それぞれに人気の色を押さえながら、個性的な差し色も取りそろえていきました。色数が増えるほど管理面でのハードルは上がりますが、コンセプト実現のためにも譲れない重要なポイントでした。

02 製造

中国にて

「日本人に合ったクロスバイク」を目指し、こだわり抜いた製造品質・設計バランス。

新たな製造パートナーと協業する際、私たちがまずチェックするのが検査室です。今回も同様に、パートナーとなる中国の工場に赴き、「検査機のラインナップは充分か」「自社での検査体制は整備されているか」「ロットナンバーによって在庫が管理されているか」などを確認。
またサンプルを日本の検査機関に持ち込み、フレームの振動テスト等を行い、綿密に検証していきました。小さな工場でしたが、管理体制も製造品質も非常に高いレベルにあることを確認。最終的には、弊社が指定したパーツのサンプル製造テストを経て細かな改善を行い、商品化を実現。弊社が提示する品質管理基準に沿った製品を提供していただいています。

中国工場にて

自転車の設計では、フレームの傾斜角度やホイールベースの長さなどによって安定性や進行性が変化する「ジオメトリー」と呼ばれる設計バランスがあります。今回の設計でも、このジオメトリーについて製造パートナーとともに打ち合わせながら、サドルやハンドル、フレームのサイズや角度を突き詰めていきました。目指したのは、「日本人の体型に合ったクロスバイク」。スポーツバイクのエントリーモデルとしても選んでいただけるように、その乗り心地にも徹底してこだわっています。

03 販売促進

24台分を組み替えてTV-CM撮影。店頭ではタブレットでのカスタマイズも。

カスタムバイクの販売促進では、TV-CMをはじめ、チラシへの掲載、SNSなどへのWeb広告の出稿、さらにはTV番組への露出なども実施しました。特にTV-CMでは、カスタムバイクのカラーバリエーションをコマ撮りアニメーションで展開。画像処理では光沢などの質感に違和感が出てしまうため、1秒に3コマ×8秒間、実に24台分を実際に組み替えて撮影を行いました。カスタムバイクのパーツをこれだけ組み替えたのは、このときが初めてのこと。参加したメンバーは、コンセプトでもある「選べる楽しさ」を実感し、カスタムバイクのヒットを確信したといいます。

また、店頭ではタブレット上でパーツをカスタマイズしていただけるシステムを導入。売場には、実物のカラーパーツを展示するなどして、お客様にイメージしていただきやすいよう配慮しています。お客様にお選びいただいたパーツは、倉庫でピックアップされ、セットになって店舗に輸送されます。そして店頭では、自転車技士・自転車安全整備士が安全に組み立てを実施。カスタムバイクを実現できたのも、こうした技術スタッフの充実が大きな後押しとなっています。

04 市場の反響

「開発」「販促」「店頭」すべてがかみ合い、実現した「夢」のプロジェクト。

カスタムバイクが発売されてまだひと月あまりですが、(※2016年4月現在)ある店舗ではクチコミが広がり、すでに50台以上の販売を達成。その他の店舗でも反響は大きく、今後ますます拡大していくと見られています。一方、カスタムバイク実現のハードルをよく知る業界の関係者からも、たくさんの驚きの声をいただいています。

今回のプロジェクトは、開発・販促・店頭、いずれかの協力が欠けても実現することはできなかったでしょう。コンセプトである「選べる楽しさ」を形にするために、価格にもカラーバリエーションの数にもこだわり、売場づくりやTV-CM、チラシなどの展開にも全力を注ぎました。本当の結果が出るのは、まだまだこれから。新しい自転車選びをご提案する「カスタムバイク」に、みなさんもぜひご注目ください。

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